クローバー
り、

「嬉しいよ。愛しい茉衣の子供だ。」
「姉妹みんな同じ学年の子供になるから、いい刺激しあって欲しいね。」

ピクッ、

郁が起きる。

「おいたん?」

遥紀は郁とじゃれて、

「いく〜、おいたんはひどいなぁ、せめておにいたんにしてくれよ〜。」

こしょこしょ。

「ははははは、こそばい。やめて!」
「おにいたん言うまでやめない。」
「…おにいたん。」
「よろしい。」
「郁いぢめたからお仕置きなの。」

郁は遥紀にのる。

「うわぁ!」

みんな笑う。

「郁ね、赤ちゃんのそばにいたんだよ。淋しくないように。」

郁が言うと、

「ありがとう。」

遥紀は郁を抱いて、

「郁がいるから、ハルカ安心して寝てるゾ。」

ハルカはすやすや。

「へへっ、かわいい☆」
「そういう郁こそもうすぐお兄ちゃんだ。」
「うん☆楽しみ。へへ。」


「ただいま。」

茉莉が帰って来る。

「おかえり。」

遥紀は郁を抱いて玄関へ。

「あ、郁だ。」

茉莉は言うと郁は遥紀から降りて茉莉に抱き着く。茉莉は郁と手を繋いで居間へ。

「茉莉ちゃんおかえり。」
「お姉さん達揃ってどうしたの?」

沙衣は、

「ママが赤ちゃんできたって言うから心配して来たの。」
「え?ママ、本当に?」

茉衣は、

「本当よ。パパとママが茉莉にもう一人兄弟を望んでいたの。」

茉莉は茉衣に抱き着いて、

「嬉しい☆」
「だからお姉さんがいるのよ。」


沙衣と郁は家に戻る。

「ただいま、ハニィ☆」
「パパ、おかえり☆」
「ただいま、郁。」

肩に乗せる。
居間へ。

「おかえりなさい…ハニィなんて言ったことないくせに。」「ふふ、愛しい沙衣ちゃん。」
「…。今日、お姉さんの家に行ったの。」

郁とじゃれあう真治は、

「何かあったんだな。」

真顔で言う。

「うん…。」
「三人目できたとか?まあ、ハルカ君生まれたばかりだしないか。」
「そのまさかよ。」
「へ…お義兄さん盛んだなぁ。まぁ、運命に翻弄されて、ずっと思い続けてきた最愛の人。お義姉さんも美しい人だし。求めるのはわかるような気がする。」
「真治…。」
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