クローバー
賢くて、勉強を教えてくれた。ある日の放課後、教室で二人で勉強してた。お互い意識して、手を繋いだ。見つめ合った瞬間、キスしたの。」


「あ…。」

二人はびっくり。

「…ごめん。」

遥紀は謝る。
茉衣は、

「時が止まればいいなんて思った。」

遥紀は茉衣を抱きしめる。

「あ…キモチ良い…このままいたい。」


二人は手を繋いで帰る。


次の日、
遥紀は、

「おはよう。」

くすぐったく茉衣に挨拶。
茉衣も、

「おはよう。」

遥紀の友人はそれを見て、

「はるちゃん何かあった〜。」
「…うるさい。」
「何?大人びた。もしかして、カノジョ?」
「…やめてくれよ。」
「色気ロックオン!」
「誰?」
「…。」

席で座ってうるうるしている茉衣を見て、

「おっ、」

こそこそ、

「どこまでしたの?ハダカ見た?」
「…そんなのするか。」
「え〜、キスは?」
「…関係ない。」
「したんだ。ならカラダ奪っちゃいなよ。許してくれるよ。」
「…そんなの簡単じゃない。赤ちゃんできたらどうするんだ。」
「コンドーム☆それでもできたら生ませればいいじゃん。」
「軽い!…そんな責任、高一にあるか。…彼女を泣かせるなんてできない。」


放課後。

「お友達と何喋ってたの?」
「ろくな話じゃないよ。」
「え?」
「真田さんは気にしない。」
「茉衣って呼んで?」
「…恥ずかしい。」
「呼んで?」
「茉衣…。」
「へへっ。」
「そっちこそ遥紀って呼べよ。」
「は〜るき。」

チュッ。

「きゃあ〜奪っちゃった☆」


「ねぇ、似合うかなぁ?」

服を選んでいる茉衣。

ドキッ。

「似合うよ。」
「本当?」
「本当だよ。」

きゅっ。
ラブラブ。
遥紀は、ベンチに座って、ひざの上に茉衣を乗せて抱く。


別れ前の茉莉が作られた日。
茉衣が目覚める。横には眠ってる遥紀。
甘いキスをして起こす。

「茉衣…。」

茉衣は何度も遥紀にキスをする。
遥紀も応える。


茉衣は家出して、アパートで一人いて、卒業アルバムを見ている。

「遥紀…本当は会いたい。少しでもいいから遥紀の赤ちゃ
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