クローバー
遥紀は、
「もういい!」
服を正して、去る遥紀。
「遥紀…言えないよ…あの子があなたの娘なんて…あなたはこの真実に耐えられる?」
茉衣は下駄箱に目がいく。
「!?」
封筒。
見る。
500万円と手紙。
−必ず迎えに行く。 ハルキより。−
「…遥紀、愛してる。…久しぶりの遥紀のカラダ…気持ち良かった。」
茉衣は涙。
茉衣はパートに出ようと外に出る。
近所の人。
「さっき、昨日、こそこそ茉莉ちゃんをつけてた人が出て来たけど。」
「…。」
「警察呼ぼうとしたけれど、あまりにも切ない表情をするの。それに、若そうだけど茉莉ちゃんに似ている。あの人はまさか、」
「…茉莉の父親です。」
「やっぱり。」
「茉莉の妊娠を知らせずに別れたのに、茉莉の存在を薄々気付き始めたの…。私は認知を求めない。彼にとって不都合なこと。決めたこと。」
夕方、茉莉はしょんぼり帰って来る。
(今日もいなかった…。)
「おかえりなさい…。」
キス。
「…ただいま。…あれ、どうしたの?アザがある。」
遥紀のキスマーク。
「うん…この時期にも虫がいるのね。」
ある日、茉衣宅に茉衣の妹、沙衣とその旦那と子供が来る。
茉莉は遥紀に会えない寂しさを和らげる為にくまのぬいぐるみに抱き着いている。
「どうしたの、この大きなぬいぐるみ。」
妹は聞く。
茉莉は笑顔で、
「これね、イブにサンタさんからもらったんだ♪」
「サンタさん?」
「FM〇〇のね。カッコイイの。」
のろける茉莉。茉衣は笑う。
「…。」
妹の旦那は複雑そうな顔。
2月になり、11日に、公開放送がある。
茉衣は浮かないけれど、遥紀に会える喜びからルンルンの茉莉に連れられて行く。
「…。」
進行している遥紀を見る。
ため息。
(遥紀…どうしたらいいの?)
遥紀は決意を秘めていた。
机の上には一つの紙が。
触れる。
一瞬、茉衣を見て、
「メッセージを 読みます。匿名さんから。きっとここに来てるだろう愛しい人へ。2月14日の午前0時、二人でお互いの幸せを願って別れた公園で待ってる。来るまで待ってる。信じてる。って告白でしょうか?
「もういい!」
服を正して、去る遥紀。
「遥紀…言えないよ…あの子があなたの娘なんて…あなたはこの真実に耐えられる?」
茉衣は下駄箱に目がいく。
「!?」
封筒。
見る。
500万円と手紙。
−必ず迎えに行く。 ハルキより。−
「…遥紀、愛してる。…久しぶりの遥紀のカラダ…気持ち良かった。」
茉衣は涙。
茉衣はパートに出ようと外に出る。
近所の人。
「さっき、昨日、こそこそ茉莉ちゃんをつけてた人が出て来たけど。」
「…。」
「警察呼ぼうとしたけれど、あまりにも切ない表情をするの。それに、若そうだけど茉莉ちゃんに似ている。あの人はまさか、」
「…茉莉の父親です。」
「やっぱり。」
「茉莉の妊娠を知らせずに別れたのに、茉莉の存在を薄々気付き始めたの…。私は認知を求めない。彼にとって不都合なこと。決めたこと。」
夕方、茉莉はしょんぼり帰って来る。
(今日もいなかった…。)
「おかえりなさい…。」
キス。
「…ただいま。…あれ、どうしたの?アザがある。」
遥紀のキスマーク。
「うん…この時期にも虫がいるのね。」
ある日、茉衣宅に茉衣の妹、沙衣とその旦那と子供が来る。
茉莉は遥紀に会えない寂しさを和らげる為にくまのぬいぐるみに抱き着いている。
「どうしたの、この大きなぬいぐるみ。」
妹は聞く。
茉莉は笑顔で、
「これね、イブにサンタさんからもらったんだ♪」
「サンタさん?」
「FM〇〇のね。カッコイイの。」
のろける茉莉。茉衣は笑う。
「…。」
妹の旦那は複雑そうな顔。
2月になり、11日に、公開放送がある。
茉衣は浮かないけれど、遥紀に会える喜びからルンルンの茉莉に連れられて行く。
「…。」
進行している遥紀を見る。
ため息。
(遥紀…どうしたらいいの?)
遥紀は決意を秘めていた。
机の上には一つの紙が。
触れる。
一瞬、茉衣を見て、
「メッセージを 読みます。匿名さんから。きっとここに来てるだろう愛しい人へ。2月14日の午前0時、二人でお互いの幸せを願って別れた公園で待ってる。来るまで待ってる。信じてる。って告白でしょうか?