クローバー
る!!茉衣に会う為に、時を待つ。茉衣からの言葉を待とう。」


30分前に公園に着く。

「…もう待てない。」


茉衣が来る。

「茉衣…。」

「茉莉はあなたの娘です…。」

「娘に会いたい、娘に会いたい!」


「茉衣、愛してる。もう離さない!!」


喘いでる茉衣を抱いている。

「茉衣と茉莉を守れるのはオレしかいない!」


朝になると、茉莉に甘く、

「おはようと声をかける。」

愛しい。かわいい。


「茉莉、茉莉!!…あぁ、何て事だ。」

人口呼吸をしつつ、涙。

「やっと会えたのに…最愛の娘。」

救急車が来る。

「どうか娘を助けて下さい!…この子がいないと…生きることができない!血液ならいくらでもあげる。生きるのなら…茉衣が守り続けた宝物を!!」

取り乱す遥紀。

「空白の11年を埋める為に、これからだった…。」


「もしもし…お義姉さん。父さんいますか…?」

義姉は、

「ごめんね、はるくん。志紀から聞いた。帰って来たらいきなり離婚を迫られて。問い詰めたら…。お義父さんもお義母さんも元気がなくて、志紀にいたっては帰って来ては麻紀をずっと抱いてて。」
「…。」
「変わるね。」

父は出る。

「ごめん…私はこの手で孫を…。」
「父さん…茉衣のお腹に…赤ちゃんがいるんだ。」
「…え?」


茉莉と遥紀は三田家(実家)に買い物を終えて帰る。

「お帰りなさい。」

茉衣が迎える。

「ママ、お土産だよ。」

ヨーグルト。

「どうしたの?」

茉衣は言う。
遥紀は、
「茉莉からママへ、お腹の赤ちゃんに栄養与えてってさ。」

茉衣は、

「本当に?」

茉莉を抱いて、

「ありがとう。茉莉、大好き。」

ハルカの泣き声。

「ハルカ…さっきからぐずっちゃって…。どうしたのかしら?」

茉莉はハルカのところへ。

「は〜るか。」

おもちゃをカラカラ鳴らす。
泣いていたハルカは泣き止んで、にこっと微笑む。
茉衣は、

「あら、笑ってる。」

茉莉は、

「お祖父さんのお小遣いでハルカのガラガラ買ってきたの。喜ぶかなぁって。」

茉衣は茉莉をき
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