クローバー
じたい。寝ました。…茉衣さんの純潔を奪ってしまいました。それから、デートするなり寝ていた私は避妊には気をつけたつもり…ですが、何故それなら娘ができた?と言われたら、落ち度があったのかも知れません。」
遥紀は一瞬目をつむり、開いて、
「…茉莉と初めて会った時、茉衣さんが幸せになったと勝手に思い込みました。次に会った時は茉莉は学校の帰りでした。元カノの子供と覚えていた私は、何より、茉衣さんがどんな人と幸せになったのかキモチを諦める為に知りたくて聞きました。もちろん父親を知らなかった茉莉には知らないと明るく言われました。運命なのか、いつものように出会う。神様はきっと父娘を会わせるために仕向けたものと今は信じています。茉莉が娘だと気付いた時、悩みました。11年間の後悔。駆け落ちに踏み切ったのは、茉莉のパパとして一生生きると。離れたくなかった。駆け落ちなので結婚式は挙げられない。でも、親子3人で幸せに暮らして行きたかった。」
「何度も茉衣さんにはウエディングドレスを着させてあげれなくてごめんと謝りました。茉衣さんは笑っていました。…時間は戻らないけれど少しでも埋めれるように。茉莉が甘える姿が本当に嬉しくてかわいいくて。毎日添い寝して、優しい寝顔の茉莉に癒されました。茉衣さんは、前と変わらず、ばかな私に笑いかけてくれて、優しく包み込んでくれました。当時の情熱は変わらず、抱いて眠る日が続きました。…妊娠の事など気にしなく、感情が高ぶっていました。…茉莉の存在が知れて、事情を知らない家族に憎まれ、傷付けられて、ぐったりした茉衣さんのお腹にハルカが宿っている事を知って、遅すぎるプロポーズをして、指輪を贈って、少し茉衣さんの落ち着いた頃、挨拶に来ました。拒まれると覚悟して行く心境は、わかっていても怖くて、でも逃げたら、茉莉とお腹の中にいたハルカを裏切ること。認められなくても、二人の父親として生きれるように。」
「…遥紀君。」
「もう悲しませたくないです。どうか…!?」
その頃茉莉は、鍵の合う場所を探していた。
「どこなの?」
…戸棚、タンス。鍵がない。
ベッドの引き出し…、
茉莉は休憩。
「次は机を調べよう。」
意気込む。
机。
引き出し。
左側→右側の上→真ん中。
すると、一つの箱。鍵穴がある。
合わせてみ
遥紀は一瞬目をつむり、開いて、
「…茉莉と初めて会った時、茉衣さんが幸せになったと勝手に思い込みました。次に会った時は茉莉は学校の帰りでした。元カノの子供と覚えていた私は、何より、茉衣さんがどんな人と幸せになったのかキモチを諦める為に知りたくて聞きました。もちろん父親を知らなかった茉莉には知らないと明るく言われました。運命なのか、いつものように出会う。神様はきっと父娘を会わせるために仕向けたものと今は信じています。茉莉が娘だと気付いた時、悩みました。11年間の後悔。駆け落ちに踏み切ったのは、茉莉のパパとして一生生きると。離れたくなかった。駆け落ちなので結婚式は挙げられない。でも、親子3人で幸せに暮らして行きたかった。」
「何度も茉衣さんにはウエディングドレスを着させてあげれなくてごめんと謝りました。茉衣さんは笑っていました。…時間は戻らないけれど少しでも埋めれるように。茉莉が甘える姿が本当に嬉しくてかわいいくて。毎日添い寝して、優しい寝顔の茉莉に癒されました。茉衣さんは、前と変わらず、ばかな私に笑いかけてくれて、優しく包み込んでくれました。当時の情熱は変わらず、抱いて眠る日が続きました。…妊娠の事など気にしなく、感情が高ぶっていました。…茉莉の存在が知れて、事情を知らない家族に憎まれ、傷付けられて、ぐったりした茉衣さんのお腹にハルカが宿っている事を知って、遅すぎるプロポーズをして、指輪を贈って、少し茉衣さんの落ち着いた頃、挨拶に来ました。拒まれると覚悟して行く心境は、わかっていても怖くて、でも逃げたら、茉莉とお腹の中にいたハルカを裏切ること。認められなくても、二人の父親として生きれるように。」
「…遥紀君。」
「もう悲しませたくないです。どうか…!?」
その頃茉莉は、鍵の合う場所を探していた。
「どこなの?」
…戸棚、タンス。鍵がない。
ベッドの引き出し…、
茉莉は休憩。
「次は机を調べよう。」
意気込む。
机。
引き出し。
左側→右側の上→真ん中。
すると、一つの箱。鍵穴がある。
合わせてみ