バッドジンクス×シュガーラバー
たどたどしくもなんとか言いきってから、そっと久浦部長の反応をうかがってみた。
私を見つめる部長は、なぜか笑いを堪えているような表情をしている。
「それは、昨日聞いたな。ほら」
言いながらジャケットのポケットからスマホを取り出すと、何やら操作してから画面を私に向けてきた。
一瞬躊躇うも、少し前屈みになって目をこらす。
それは、上部に【浅村】と名前のあるSNSのトーク画面で……昨日の夕方、相手から部長宛に【憂依ちゃん、もう大丈夫そうです。部長のエクレアのこと、大好きだからうれしいって言ってましたよ♡】というメッセージとともに、えみりさんと私のツーショット写真が添付されていた。
とたんに硬直した私を、久浦部長はもはや隠そうともしていない意地悪な笑みで見下ろしている。
「よろこんでもらえたようで何よりだ。俺の方も、この写真でなかなか微笑ましい気分にさせてもらったぞ」
「そそそそれは……! さっ削除……っ削除できますから!!」
相手方から送信されたメッセージや写真も、トーク画面に表示させなくすることが可能だということを思い出し、すかさず申し立てた。
けれども部長はそんな私の訴えも完全スルーで、こちらの手が届かない位置に持ち上げたスマホを操作している。
私を見つめる部長は、なぜか笑いを堪えているような表情をしている。
「それは、昨日聞いたな。ほら」
言いながらジャケットのポケットからスマホを取り出すと、何やら操作してから画面を私に向けてきた。
一瞬躊躇うも、少し前屈みになって目をこらす。
それは、上部に【浅村】と名前のあるSNSのトーク画面で……昨日の夕方、相手から部長宛に【憂依ちゃん、もう大丈夫そうです。部長のエクレアのこと、大好きだからうれしいって言ってましたよ♡】というメッセージとともに、えみりさんと私のツーショット写真が添付されていた。
とたんに硬直した私を、久浦部長はもはや隠そうともしていない意地悪な笑みで見下ろしている。
「よろこんでもらえたようで何よりだ。俺の方も、この写真でなかなか微笑ましい気分にさせてもらったぞ」
「そそそそれは……! さっ削除……っ削除できますから!!」
相手方から送信されたメッセージや写真も、トーク画面に表示させなくすることが可能だということを思い出し、すかさず申し立てた。
けれども部長はそんな私の訴えも完全スルーで、こちらの手が届かない位置に持ち上げたスマホを操作している。