バッドジンクス×シュガーラバー
「幸い、社長にも従業員の方たちにも怪我人はいないそうです……が、お茶を加工するための機械や、うちに出荷予定だった収穫済みの茶葉がすべて燃えてしまったとのことで」
「それは……」
あまりのことに絶句する。小糸は床に視線を落としながら組んだ両手にきつく力を込め、なんとか平静を保とうとしているようだった。
「……【和紅茶のマフィン】に使う茶葉を卸すことは難しくなってしまったと……社長さん自ら、謝罪してくださいました。……すみません、お見舞いの言葉は申し上げられたと思うのですが、ちょっと、私も動揺してしまって」
「いや、仕方ない。あとで見舞いの品も手配しておこう」
「はい……」
俺の言葉にコクリとうなずく彼女へ、酷だとは思うがなおも問いかける。
「それで、代わりになる茶葉の仕入先の候補は他にもあるのか?」
「これから、探します……ですが、モリフク製茶さん自体も、私がいくつか候補として挙げたメーカーさんの中で、唯一なんとか引き受けてくれたところで」
「結構難航したんですよね、今回求めてた品質の和紅茶を取り扱ってるメーカーさん探し」
「それは……」
あまりのことに絶句する。小糸は床に視線を落としながら組んだ両手にきつく力を込め、なんとか平静を保とうとしているようだった。
「……【和紅茶のマフィン】に使う茶葉を卸すことは難しくなってしまったと……社長さん自ら、謝罪してくださいました。……すみません、お見舞いの言葉は申し上げられたと思うのですが、ちょっと、私も動揺してしまって」
「いや、仕方ない。あとで見舞いの品も手配しておこう」
「はい……」
俺の言葉にコクリとうなずく彼女へ、酷だとは思うがなおも問いかける。
「それで、代わりになる茶葉の仕入先の候補は他にもあるのか?」
「これから、探します……ですが、モリフク製茶さん自体も、私がいくつか候補として挙げたメーカーさんの中で、唯一なんとか引き受けてくれたところで」
「結構難航したんですよね、今回求めてた品質の和紅茶を取り扱ってるメーカーさん探し」