【完】今日もキミにドキドキが止まらない

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生まれて初めて変わりたいって思った。


お礼も言えないままだった私は高校に入学して、工藤くんを視界に映した時、心が震えた。


あの時、私を助けてくれた彼にまた会えるなんて、と。

そしてその瞬間に、恋におちた。


工藤くんがくれた言葉は、あの日からずっと私を支えてくれていた。


すぐに強くなれなくても、少しずつでいい。


強くなりたい。

工藤くんに近づきたい。

もっと知りたい。

知ってもらいたい。


月曜日のおはよう、金曜日のまたね。

テスト前の頑張っても、キミが好きですの言葉も……。


工藤くんがくれた勇気があったから声をかけることが出来たんだよ。


一つだけ、まだ伝えられていないことがある。


あの日の“ありがとう”だけが、まだ伝えられていない。



工藤くん。
あの夜のことを、覚えていますか……？