【完】今日もキミにドキドキが止まらない
そして今日最後の授業が終わりを告げた。
「きゃ……!!」
早速、工藤くん不足になるこれからの日々を想像して心が限界を迎えている。
机に突っ伏して項垂れているとクラスメイトの声がなにやら騒がしくなる。
「あ……。残念だけど日菜。禁止令は明日から正式に発動した方が良さそうだね?」
「え?」
やれやれと困ったみたいに笑ういっちゃんの視線を辿ると、そこには……
「どういうつもり?」
「……っ、く、工藤くん!?」
もう会いたいって思ってしまった気持ちが届いたのかな……なんて、呑気に考えていた私。