【完】今日もキミにドキドキが止まらない
辿り着いた頃には緊張のあまり手汗までかいてる……。
ハンカチでそっと拭いておこう。
---ピンポーン。
震える指でインターフォンの呼び出しボタンを押すと、すぐに工藤くんが玄関まで出てきてくれた。
「迷わなかった?」
「う、うん……工藤くんが教えてくれたから大丈夫だったよ……!」
わぁ……。
薄手の白いニットにパンツスタイルといったシンプルな服装。
それだけでもう当たり前にカッコいいんですが……。
すっ、とスマホを取り出したい衝動にかられる。
机に飾ってある隠し撮りした工藤くんの写真とリニューアルチェンジさせて頂きたい……。
学校以外の工藤くんを初めて見た私は喉を鳴らした。