【完】今日もキミにドキドキが止まらない
私は至って真剣だ。
プチトマトをもぐもぐ食べる私にいっちゃんが切り出してくる。
「毎朝工藤くん待ちしてることはわかった。それで、他に進展は?」
「え?それでって。進展……?ないよ?」
「は?デートの話しとかないの?」
「な、ないよっ……」
「夜、通話とかするでしょ?」
「通話!?ないない!た、たまにおやすみってメッセージくれるけど……」
スクリーンショットに記録済み、とまではさすがにひかれる恐れがあるので言わなかった。
まるで尋問か、と思ういっちゃんの質問攻め。
「……嘘でしょ?工藤くんとてっきりもうキスしたかと思ってたけど。デートもまだだったなんて!!!」
んまぁっ、と驚くいっちゃんは最早近所のおばさんかと思う。