【完】今日もキミにドキドキが止まらない
「ば、バカ。急に動くなって……っ、」
「……きゃっ!?」
バランスを失った身体が傾いていく。
あ……。
ヤバい、と思ってぎゅっと目を閉じた。
……と、同時に私はベットに倒れた。
「……っ!?」
そして、次に目を開いた時には工藤くんの身体にピタリと重なっている私がいて。
ドキッ……。
工藤くんの顔が、サラサラの髪が、触れてしまいそうな距離にある。
工藤くんの心臓の音がダイレクトに伝わってくる。
きっと今、私は耳まで真っ赤っか。
「ご、ごめんなさ……」
緊張でちゃんと伝わってるかわからないけど、工藤くんの胸の上に私が乗っかる形になってしまったことを謝罪した。