【完】今日もキミにドキドキが止まらない
「明日台風だね、これは」
「う、うん!これは、ホントに台風を呼び寄せちゃいそうなくらいだよ……って、いっちゃん!」
私が唇を尖らせるといっちゃんがクスクス笑いながら理由を教えてくれた。
「期末テスト頑張らないと、クリスマスデートはナシって言ったらこの通り」
単純でしょ?って言いながら、いっちゃんはちょっぴり嬉しそう。
「なるほど……。納得したよ、いっちゃん」
いっちゃん推しを宣言している零士くんがデート権確保のために必死になるのはわかる!
大好きな彼女とのクリスマスデートのためだもんね。
私と工藤くんは、クリスマス一緒に過ごすことは出来るかな……?
憧れちゃうけど、特進科は冬期講習なんかもあるみたいで忙しそうだし。