【完】今日もキミにドキドキが止まらない
「知らないっていうか、気づいてないと思う……。そんな素振り今まで見せたことないし。わたしもだけど……」
「ふぅん。でも告白オッケーしてくれたんだから、もっと遠慮しないで工藤くんに近づいていきなよ?」
彼女としてもっと近づきたい……。
そしていつか工藤くんは、どうして私の告白を受け入れてくれたのかを聞いてみたい。
あの時のことも、私から話したい……。
「いい?特進科だけじゃないんだよ?工藤くんのことを狙ってる女子なんてさ。今でも大勢いるんだからね」
「……工藤くんを狙ってる?それなら是非とも私が盾にならせて頂きたいくらいだよ……弾除けにすら立候補したいもん」
いっちゃんがコラコラ、と私の頭をつんつんする。
「いちかー!腹減ったぁぁ!!!」
その時。
隣のクラスのスポーツ男子、島崎零士くん(しまざき れいじ)がやって来た。