【完】今日もキミにドキドキが止まらない
教室を出てきしまったことをひどく後悔した。
ちゃんと待ってるべきだった、と……。
工藤くんはきっとすぐに来てくれる。
急ごう……。
焦る気持ちを抱え早足で階段を登っていたその時。
チカチカっと、蛍光灯が点滅した。
や、やだ……。
怖いと思ったとほぼ同時、音もなく全ての灯りが落ちていった。
停電……した!?
まるで深い闇の底に落ちたみたいに真っ暗。
当たり前だけどなにも見えない………。
辺りには誰の気配も足音も感じない。
ここには、私一人だけ。
どうしよう……!!