【完】今日もキミにドキドキが止まらない
「……いや!諦めたら試合終了だもん!私はここからだよいっちゃん!」
その名も……“ドキドキクリスマス作戦!”だ。
私は強く拳を握った。
「とりあえず工藤くんに予定聞いてみることが先決だね」
「もちろん!明日の朝聞いてみる!」
「……あ。今聞いちゃえば?」
いっちゃんはなぜだか廊下を見て視線を泳がせると、ニヤニヤと笑みを浮かべた。
「で、でも、わざわざそれを聞きに特進科クラスまでいくのは迷惑かなって……」
「じゃあ顔が見たくて普通科に来る理由は迷惑になんの?」
「それは……、っ、!?」
え……?
私でもいっちゃんでもない声が舞い込んできた。