【完】今日もキミにドキドキが止まらない



「春川の彼氏すげぇ奴なんだな?名前……なんつったっけ……」


「工藤くん?」


「そうそう。工藤とかいう奴。女子が騒いでんの聞いた。特進科のトップだって?めちゃくちゃ頭いいじゃん」


「うん……工藤くんは、ホントにすごいんだよ。勉強なんて私は苦手で嫌になるけど、工藤くんは誰よりも努力して、いつだって一所懸命向き合ってる」



勉強が出来る人は元々頭がいい人なんだって思っていたけどそれは違った。

寝不足でも、台風の日だって、そのための努力を惜しまないからこそなんだと知った。



「マジでアイツのことが好きなんだな。春川の顔見たら、嫌でもわかるわ」


「うん。好きだよ。工藤くんと出会ってなかったら、私はきっとこうして逢坂くんと話したりも出来なかったかもしれない。私が変われたのは、工藤くんのおかげなんだ……」


「アイツのおかげ?」


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