【完】今日もキミにドキドキが止まらない



私はぽつりぽつりとあの夜の続きを話し始めた。



「逢坂くん。この前は俺のせいだなんて言ってたけどそれは違うからね。詩織ちゃんが、ホントのこと言ってくれなかったのはショックだったけど……橘さん達に対して、私はあの時どうすることも出来なくて……」


まるでこの世の終わりみたいに絶望していた。



「すごく怖かったし悲しかった……身体も動かないし。けど、なにも言い返せないだけの自分が悔しかった。なんで同じクラスの子にこんなに足が震えてるんだろって……情けない自分が嫌だった……」



逢坂くんにあの時の気持ちを全て吐き出した。


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