【完】今日もキミにドキドキが止まらない



「まぁ……仕方ないよなぁ。宮野先生との面談が入ったんなら。瑠色はこの前の期末で、さらに期待されてるっぽいしさ……」



だよね……?

いっちゃんに会いに来ていた零士くんもさすがに渋い顔をしていた。



「日菜。ぼっちクリスマスは恥ずかしいことじゃないんだから、そんな顔しないでよ」



あの、いっちゃん……。
それ、全然励ましになってないのですが。


そもそも、いつからクリスマスをぼっちで過ごす人間の肩身がこんなにも狭くなったんだ、と心の中でひとりごちる。



クラスの工藤くん推しの女子からは「あーあ。春川さん可哀想ーー!!」なんて声まで聞こえてくるけど、絶対思ってないでしょ……!?


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