【完】今日もキミにドキドキが止まらない




「はぁ。ホント、工藤工藤ってうるせぇな」


「えへへ……」


「だったら、俺じゃなくてそうやってアイツにも言ってやれ」


「えと、う……うん。あ!ちょっとごめんね!」



ポッケのスマホが鳴らなくなって、お母さんが心配していることを思い出した。


慌てて取り出して画面に触れる。


卵ひとつ買うのに一体どんだけ時間がかかってるんだとお母さんが怒ってるのかも……。



案の定、画面を見れば不在着信を知らせるマークがたくさんある。


やば……!!


すぐにかけ直そうとしたけれど、スマホを持ったまま固まった。


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