【完】今日もキミにドキドキが止まらない



「将来こいつと結婚した奴が俺じゃなかったら、こいつの卵焼き食う奴に嫉妬するくらい」



----“意外と独占欲強いかも?俺”



「慣れないことして背伸して、そんなことして他の奴が寄ってきたりどうすんだって。バカだから、自分がどんだけ可愛いか全然わかってない」


「……っ、」


「なのに俺よりもずっと強いんだよね、こいつ。泣いていいとか吐き出せとか言って。抱きしめたいのは俺の方なのに」



工藤くん……工藤くん……。


心の中で名前を呼ぶ。


もう、今度こそ泣いてしまいそうになる。



「だから、そういうこいつのこと毎秒見てたいんだよね。見逃すなんてもったいないだろ」



私の心に深く染み渡る工藤くんの言葉。


夢みたい……。

そう思わずにはいられなかった。


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