【完】今日もキミにドキドキが止まらない



突然の告白にほんの一瞬、目を見開いた工藤くん。



「それから?」


と、私のおでこに自分のおでこをピタリとくっつける。


温かくて、ドキドキする。



「私ね……自分のことが好きじゃなかった。大嫌いだった。けど、今は違うよ。勇気を出せたら強くなれるんだって……」



自分の弱い心がだんだん強さに変わっていった。


工藤くんが好きって気持ちが、本当に少しずつだったけれど私を動かしていった。



「全部、工藤くんが教えてくれたんだよ。遅くなっちゃったし、覚えてないことでなに言ってるかわからないかもしれないけど……ありがとう、工藤くん」



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