【完】今日もキミにドキドキが止まらない
これはちょっと嬉しい!
私の膝に頭を乗せる工藤くんを見て、だんだん口許が緩んでくる。
思わず笑みが零れ落ちそうになった。
そしてこの時、私は完全に油断していたのだ。
---グイッ
「え……っ?」
突然工藤くんの手が私の頭の後に回る。
そして、工藤くんは一瞬で自分の顔へと引き寄せる。
「“おはよう”とか、可愛すぎるんだけど?」
「……なっ」
「おはよ、日菜」
掠れた寝起きの声で私の名前を呼んだ。
その途端、顔は真っ赤になって、心臓は飛び出しそうになる。
もう心の中で私は大絶叫していた。
こんなの反則どころじゃない………!!!