【完】今日もキミにドキドキが止まらない

その日の夜。


私はスマホを片手にベッドにダイブしていた。



【悲報】膝枕作戦、惨敗。

……と、いっちゃんにメッセージを送信するとすぐに返事が返ってきた。



【次の作戦を実行せよ】



はぁ……。
次の作戦なんて言われてもなかなかすぐに思い浮かばないよ……。


メイクもお弁当も膝枕も工藤くんには通用しなかったんだもん。


結局……。
工藤くんのことを少しもドキドキさせられていないわけで。



それどころか私は、中庭で工藤くんに言われた言葉を思い出しては顔が緩みっぱなしだ。


いやダメだ、このままじゃいけない！！！


もう、こうなったら……。



｢お姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁん！！！！｣