【完】今日もキミにドキドキが止まらない
工藤くんにキツいなんて言わせる人は一体どんな人なんだろう……。
今まで以上に厳しい戦いになるであろうことを察した私は、
「あ……。工藤くん!私、期末が終わるまで、工藤くんを我慢できるよ!?」
「は?」
そうだよ……!
ドキドキさせたいなんて言ってる場合じゃないのでは?
いや、そりゃしてほしいけど。
今は工藤くんを応援することに全力を尽くしたい。
「だって、出来るだけ期末に向けて集中してほしいもん!遅くまで、頑張ってるのに……っ」
私のくだらない作戦なんかで邪魔したくない。
「我慢出来るの?」
分かれ道の下駄箱に着くと、イタズラっぽく私の顔を覗き込んでくる。