【完】今日もキミにドキドキが止まらない
「ダメ」
「え……っ、ちょ、い、痛っ……」
工藤くんは私のおでこを指でピシッと弾くと、
「そんなの、不足して俺の方が倒れるって」
わかんないのかよバカ……なんて、言いながらスタスタと特進科クラスの方へと歩き出していった。
「……」
不足して倒れる?
工藤くんが……?
私を、不足して倒れる……?
嬉しさのあまり走り出して地球を出そうになる。
工藤くんの言葉が何度も再生されて頬がみるみるうちに熱くなった。
お姉ちゃん……。
私やっぱり、引くなんて出来そうにないです。
次の手を御教授ください。