【完】今日もキミにドキドキが止まらない
「んー、なるほど。それはドキドキさせるなんて言ってる場合じゃないね。応援して、支えてあげなきゃ」
私の話を聞いたいっちゃんも納得したように頷いた。
「それに、ウチらもそろそろテスト勉強しなきゃマズいもん。ね?零士?」
「…………俺に期末はなかった」
アスパラベーコンをフォークに刺したまま固まる零士くん。
「なに言ってるのよ零士。期末テストは誰にでも与えられた試練なんだから!」
わかるよ零士くん……。
私もテストから逃げたくて仕方ないもん。
だけど、工藤くんの頑張ってる姿を見たら、私だって一緒に頑張りたいって思ったから。
「それにしても、工藤くんがキツいなんてね?特進科のことはよくわからないけど、工藤くんを脅かす存在がいるとは……」
「あー、それはきっと日野原のことだと思うよ?」