未来の私へ
人気のない路地で抱き合う2人。しばらくすると、池上君はパッと私から離れた。
「すみませんでした。」
外灯に照らされる池上君の顔は赤くなってるように見えた。そして慌てて私の家に向かって歩き出す。その慌てぶりがなんだか可笑しくて思わずクスッと笑ってしまった。
「あの・・主任、怒ってます?」
池上君は恐る恐る私の顔を見てくる。
「怒ってないわよ。あっ、ちょっとコンビニ寄っていい?」
「はい。じゃあここで待ってますね。」
私はコンビニに入り、缶ビールに酎ハイ、おつまみになりそうなお菓子を購入して、池上君の元へ戻った。
「お待たせ。」
「まだ飲むんですか?」
コンビニ袋に入っているお酒を見ながら私に尋ねてくる。
「家で飲み直そうと思って。」
「俺も一緒に飲み直しに付き合っていいですか?無理にとは言いませんけど・・。」
池上君の言葉に私はキョトンとする。部屋に入れるのは流石にマズイかな・・とも思ったが、嫌ではなかったので『いいよ』と返事した。
「俺もコンビニでビール買ってきます。」
そして少し歩くと私の家に着いた。池上君を部屋に入れ、ビールとおつまみを広げて私と池上君の二次会が始まった。
「あ、ごめんなさい。家の中でスーツだと落ち着かなくて・・。着替えてきていいかしら?」
「いいですよ。」
しばらく話をしながら楽しく缶ビールを飲んでいたが、自分の家でスーツを着たままだと落ち着かなかったので普段着に着替え、長い髪も横の方で1つ結びにした。着替え終わると冷蔵庫から追加のビールを持って池上君の待つリビングへ戻る。
「お待たせ。」
池上君に缶ビールを渡す。すると何故か深い溜め息をつき、じぃっと私を見てきた。
「どうしたの?」
様子がおかしい池上君に、私は彼の顔を覗き込むように声をかける。
「すみません、もう限界です。嫌な時は思いっきり殴って下さい。」
池上君は静かにそう言うと、力強く私を抱きしめてきた。酔った勢い?でも・・それでも私は久しぶりに感じる男性の温もりに心地よさを感じている。そして私も池上君をぎゅっと抱きしめ返した。
「主任・・いや、紗香さん。」
気がつくと、私と池上君はキスをしていた。舌と舌が絡み合う激しい大人のキス・・。
ーー もう戻れない。
この夜、私と池上君は一線を超えた・・。
「すみませんでした。」
外灯に照らされる池上君の顔は赤くなってるように見えた。そして慌てて私の家に向かって歩き出す。その慌てぶりがなんだか可笑しくて思わずクスッと笑ってしまった。
「あの・・主任、怒ってます?」
池上君は恐る恐る私の顔を見てくる。
「怒ってないわよ。あっ、ちょっとコンビニ寄っていい?」
「はい。じゃあここで待ってますね。」
私はコンビニに入り、缶ビールに酎ハイ、おつまみになりそうなお菓子を購入して、池上君の元へ戻った。
「お待たせ。」
「まだ飲むんですか?」
コンビニ袋に入っているお酒を見ながら私に尋ねてくる。
「家で飲み直そうと思って。」
「俺も一緒に飲み直しに付き合っていいですか?無理にとは言いませんけど・・。」
池上君の言葉に私はキョトンとする。部屋に入れるのは流石にマズイかな・・とも思ったが、嫌ではなかったので『いいよ』と返事した。
「俺もコンビニでビール買ってきます。」
そして少し歩くと私の家に着いた。池上君を部屋に入れ、ビールとおつまみを広げて私と池上君の二次会が始まった。
「あ、ごめんなさい。家の中でスーツだと落ち着かなくて・・。着替えてきていいかしら?」
「いいですよ。」
しばらく話をしながら楽しく缶ビールを飲んでいたが、自分の家でスーツを着たままだと落ち着かなかったので普段着に着替え、長い髪も横の方で1つ結びにした。着替え終わると冷蔵庫から追加のビールを持って池上君の待つリビングへ戻る。
「お待たせ。」
池上君に缶ビールを渡す。すると何故か深い溜め息をつき、じぃっと私を見てきた。
「どうしたの?」
様子がおかしい池上君に、私は彼の顔を覗き込むように声をかける。
「すみません、もう限界です。嫌な時は思いっきり殴って下さい。」
池上君は静かにそう言うと、力強く私を抱きしめてきた。酔った勢い?でも・・それでも私は久しぶりに感じる男性の温もりに心地よさを感じている。そして私も池上君をぎゅっと抱きしめ返した。
「主任・・いや、紗香さん。」
気がつくと、私と池上君はキスをしていた。舌と舌が絡み合う激しい大人のキス・・。
ーー もう戻れない。
この夜、私と池上君は一線を超えた・・。