求愛一夜~次期社長とふたり暮らししています~
「教えてあげるから、お家に帰ろう。私ね、中野美月。美月ちゃんって呼んでね」
「私は水野凜だよ。ねぇ、早く行こう!」
スリッパから靴に履き替えた凜ちゃんに、グイグイ手を引っ張られる。
さっきは顔を強張らせてたのに、別人みたい。ラランちゃん効果、恐るべし!
凜ちゃんに促されるまま、ほっとした表情の上原課長と三人で、キッズルームを後にした。
上原家はマンションの最上階で角部屋だった。
光沢のある大理石造りの玄関を上がると、 天井高の広いリビングが私を出迎えてくれる。
ダークブラウンを色調とした室内は、さながら高級ホテルのスイートルームのよう。
上質な空間に圧倒されつつ、早速折り紙指導を始める。
「美優ちゃん出来たよ!」
「凜ちゃん。早っ……」
凜ちゃんは手先が器用で、呑み込みも早い。
教え甲斐があるので、ベアちゃんだけでなく私が考案したオリジナル折り紙をいくつも教えていたら、いつの間にか夜になっていた。
「私は水野凜だよ。ねぇ、早く行こう!」
スリッパから靴に履き替えた凜ちゃんに、グイグイ手を引っ張られる。
さっきは顔を強張らせてたのに、別人みたい。ラランちゃん効果、恐るべし!
凜ちゃんに促されるまま、ほっとした表情の上原課長と三人で、キッズルームを後にした。
上原家はマンションの最上階で角部屋だった。
光沢のある大理石造りの玄関を上がると、 天井高の広いリビングが私を出迎えてくれる。
ダークブラウンを色調とした室内は、さながら高級ホテルのスイートルームのよう。
上質な空間に圧倒されつつ、早速折り紙指導を始める。
「美優ちゃん出来たよ!」
「凜ちゃん。早っ……」
凜ちゃんは手先が器用で、呑み込みも早い。
教え甲斐があるので、ベアちゃんだけでなく私が考案したオリジナル折り紙をいくつも教えていたら、いつの間にか夜になっていた。