求愛一夜~次期社長とふたり暮らししています~
「子供って意外とちゃんと見てるんです。やる気があるようなら、色々とチャレンジさせてもいいかもしれませんよ」
「中野さん。随分、子供に慣れてるんだね」
感心の面持ちを向けられ、へへっと照れ笑いをしつつ、肩を竦める。
「私、営業部に来る前は食玩の企画部にいたんです。モニターの子供達の相手もよくしてて、折り紙やキャラ弁作りも、その時に覚えたんです」
「そっか。そうだったね」
三年前、入社以来所属していた企画部が部署ごと仙台に移転した。
企画部と一緒に行くか、それとも東京本社に残り、人員が空いた営業部に異動にするか。
有難いことに選択は私に委ねられた。
企画の仕事は好きだったし、迷わず仙台に行くつもりだった。
でもちょうどその頃、実家で暮らす兄嫁と私の母の折り合いが悪くなった。
「中野さん。随分、子供に慣れてるんだね」
感心の面持ちを向けられ、へへっと照れ笑いをしつつ、肩を竦める。
「私、営業部に来る前は食玩の企画部にいたんです。モニターの子供達の相手もよくしてて、折り紙やキャラ弁作りも、その時に覚えたんです」
「そっか。そうだったね」
三年前、入社以来所属していた企画部が部署ごと仙台に移転した。
企画部と一緒に行くか、それとも東京本社に残り、人員が空いた営業部に異動にするか。
有難いことに選択は私に委ねられた。
企画の仕事は好きだったし、迷わず仙台に行くつもりだった。
でもちょうどその頃、実家で暮らす兄嫁と私の母の折り合いが悪くなった。