求愛一夜~次期社長とふたり暮らししています~
それが分かっているから、彼のそばにいるのが辛くなっていた……。
今日、凜ちゃんは保育園が終わった後、一時帰国したパパと明日の夕方まで、自宅で過ごすことになった。
今日は七月最初の金曜日。
心待ちにした夏の賞与の支給日だ。
この日ばかりは『残業をせず、帰宅するべし』と社内でも通達がされており、定時を少し過ぎた時刻にパソコンの電源をオフにした。
少しだけ残業するらしい上原課長を待たずに、ひとりで営業部を出る。
彼とふたりきりの夕飯は、初めてのこと。
そんは晩餐は最初で最後になるだろう。
いい思い出になるよう、時間をかけて準備をしようと思った。
何を作ろう。ケーキとか作ったら、やり過ぎかなぁ……。
会社のロビーを後にし、胸を弾ませながら駅までの道を進もうとした、その時。
「美月!」
今日、凜ちゃんは保育園が終わった後、一時帰国したパパと明日の夕方まで、自宅で過ごすことになった。
今日は七月最初の金曜日。
心待ちにした夏の賞与の支給日だ。
この日ばかりは『残業をせず、帰宅するべし』と社内でも通達がされており、定時を少し過ぎた時刻にパソコンの電源をオフにした。
少しだけ残業するらしい上原課長を待たずに、ひとりで営業部を出る。
彼とふたりきりの夕飯は、初めてのこと。
そんは晩餐は最初で最後になるだろう。
いい思い出になるよう、時間をかけて準備をしようと思った。
何を作ろう。ケーキとか作ったら、やり過ぎかなぁ……。
会社のロビーを後にし、胸を弾ませながら駅までの道を進もうとした、その時。
「美月!」