この雪の下で春を待つ
冗談で尋ねたつもりだった。
それなのに、ジーンはそれを鵜呑みにして懐から出したナイフを自分の首を切りつける。
迷いのない行動にリークは気圧されて思わず1歩後ろに引く。
「死んだら、作ってくれるのか」
「冗談、鵜呑みにすんなよ…」
「なら、どうしたら作るんだ」
「…まじないじゃ、病気は治らない。わかってんの?」
「頼る道がここにしかないんだよ!」
神だより。そんな無謀なことにかけるのかとリークは表情を険しくさせる。