この雪の下で春を待つ
「きれい…」
「そうだね」
しばらく景色を無言で眺めた。
これが最期だっていうのかな…フーがこんなに元気なるって、なんでこんなに突然なんだよ…
「リーク?」
フーに言われて、自分が知らず知らずのうちに泣いていたことに気づく。
涙を拭って、何でもないと言うが、フーは気づいているようで苦笑して頬を撫でてきた。
「リーク、フーね。まんまに会ったんだよ」
「ッ!?…それで?」
「まんまね、迎えに来たよって言ったんだ。でもね、リークとお話ししたいって言ったの。そしたら、じゃあ行っといでって」