この雪の下で春を待つ
やっぱりこれは…。
どうしてこんなことになってしまったんだろう。どこで道を間違えてしまったのだろう。
戻れるなら、戻りたい。道を間違える前に、フーが死ななくてもいい道に生きたい…。
フーはリークを見上げて、無邪気な笑みを浮かべた。
「リーク、雪合戦しよう!」
「…うん」
これがフーの最期の願いだと言うのなら、それを叶えてあげよう。悔いが残らないように、無事に向こうに逝けるように…。