この雪の下で春を待つ
「ねぇ、リーク」
「何?」
「また…会えるかな…」
リークは息を飲んで、隣に寝転がっているフーを見つめる。フーは月明りに照らされて、今にも消えてしまいそうだった。
言葉を失ったリークをフーは苦笑して見つめ、そっと手を伸ばした。
「リーク、もう逝かなきゃ…今までありがとう。リークのこと大好きだよ」
リークの手を握る。フーは泣いていた。
それでも、そのまま無理に笑うフーは本当に消えてしまいそうで…。
リークは掴まれた手を握り返して、そっと引き寄せた。
「迎えに行くから…絶対にまた会えるから…」
「うん…」