この雪の下で春を待つ
日が沈んだ。ようやく泣き止んだリークは、フーの隣で倒れ込むようにして眠っていた。
ダイは苦笑を浮かべ、リークに布団をかけてやる。明日になったらフーを埋めに行く。
リークが割り切れればいいが…。そう思って視線をずらしたダイの視界に飛び込んできたのは銀色のプレート。
それを拾い上げて、そこに何かが刻まれていることに気づく。
酷く傷ついていて見にくかったが、なんとか読み取った文字を見て、ダイは息を飲んだ。