この雪の下で春を待つ

地下の部屋に食料を入れたところでリークはようやく息を吐いた。

家には入ってはない。とりあえずはばれていないだろう。

例えばれたとしても、あれだけ孤児がいたのだ。自分の他にも奪っている奴は大勢いる。ばれるはずがない。

気を張り過ぎて疲れたのか、たった4時間ほどしか動いていないというのにリークはいつの間にか眠っていた。
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