この雪の下で春を待つ
納得したらしいフーは、タワーに積んだものを全て箱の中に入れる。
だが、入れる時にも積み上げているため、何回か外に飛び出したものを入れなおしていた。
全部片付け終わったところでリークはフーを抱きしめる。
上手く出来たからいい子と言う意味でやっている。フーも嬉しそうだ。
一緒に暮らしてみて分かったことは、フーが予想以上に何もできないことだ。
ただ、なぜか知識はあって物の名前などはよく知っていた。
見せてやれば出来るようになるが、食べる時に犬のように食べることには度肝を抜かれた。
本当に今まで生きてこられたのが不思議だった。