四ツ葉ノ言葉【微BL】【短編】
琥汰は、パン、パン!と拍手すると、周りが静まり返る。
「頭、出てこいよ!」

「俺だ。」
と、扉が開く音がし、教室にアッシュの髪をした男が入ってきた。


辰弥|《ときや》さんだ!
と、周りから歓声聞こえる。

「鍵邑辰弥だ。」
アッシュの男はそう名乗ると琥汰を見下ろす。
辰弥と琥汰の間に異様な空気が流れる。
クラスの連中も黙って見ている。
ゴクッ…
と、固唾を飲む音がする。
琥汰と辰弥はお互い構える。
そして、拳と拳がぶつかりあう。
ゴッ!と鈍い音をたてる。
暫く2人は拳と拳を合わせ固まったままだ。
すると、2人は目と目を合わせたと思うと笑いあう。「むらやーん!」
 「こーちゃん!」
と、2人は抱き合う。
クラス中がざわめき立つ。
「え!?鍵邑さん?」

「いゃー、悪いコイツ俺の幼馴染!小6の時にこーちゃんが引っ越してさ疎遠になってたんだよ!」
むらやん、もとい辰弥は笑いながらこーちゃんもとい琥汰の肩を抱く。
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