マリッジライフ・シミュレイション~鉄壁上司は妻を溺愛で溶かしたい~
「大きな声を出すなよ」
やっと離されたと思ったら低い声でそう言われ、反論しようと口を開けたところで腰から下を後ろから大きく撫でられた。
「っ」
ぞわっと体に悪寒が走る。悲鳴が声にならない。あまりの不快感に吐き気が込み上げる。
「こんなところには誰も来ない。お前も楽しんだらいい」
腰の下を撫でていた手がプルオーバーのシフォンブラウスの裾から侵入してきた。
「いやっ、やめっ」
「黙ってろ。誰か来て見られたら困るのはお前の方だろ」
必死に両手で矢崎さんを押し返そうとすると、あっという間に片手で私の両手を括るように封じられる。
ジッと睨むように見下ろされて、震えて崩れ落ちそうになる足をこれ以上支えることが出来そうにない。
素肌を撫でる手が一気に私の胸元まで伸びてきた。下着の上からふくらみを掴まれ、不快と恐怖のあまり涙がこぼれる。
ガタガタと噛みあわない歯を鳴らせながら「やめて」と懇願するが、弱々しいその声に余計に煽られたように動きが激しくなっていく。
ゴロゴロゴロ――
耳に届く雷鳴もそれだと認識する余裕すらない。
ピカッ――
閃光と同時に、私の脳裏に映し出されたのは――
動かない表情。それでいて、柔らかな瞳
瞳いっぱいに盛り上がった涙が、こぼれ落ちる直前、私はありったけの力を振り絞って叫んだ。
「だれかっ……たすけてっ!」
やっと離されたと思ったら低い声でそう言われ、反論しようと口を開けたところで腰から下を後ろから大きく撫でられた。
「っ」
ぞわっと体に悪寒が走る。悲鳴が声にならない。あまりの不快感に吐き気が込み上げる。
「こんなところには誰も来ない。お前も楽しんだらいい」
腰の下を撫でていた手がプルオーバーのシフォンブラウスの裾から侵入してきた。
「いやっ、やめっ」
「黙ってろ。誰か来て見られたら困るのはお前の方だろ」
必死に両手で矢崎さんを押し返そうとすると、あっという間に片手で私の両手を括るように封じられる。
ジッと睨むように見下ろされて、震えて崩れ落ちそうになる足をこれ以上支えることが出来そうにない。
素肌を撫でる手が一気に私の胸元まで伸びてきた。下着の上からふくらみを掴まれ、不快と恐怖のあまり涙がこぼれる。
ガタガタと噛みあわない歯を鳴らせながら「やめて」と懇願するが、弱々しいその声に余計に煽られたように動きが激しくなっていく。
ゴロゴロゴロ――
耳に届く雷鳴もそれだと認識する余裕すらない。
ピカッ――
閃光と同時に、私の脳裏に映し出されたのは――
動かない表情。それでいて、柔らかな瞳
瞳いっぱいに盛り上がった涙が、こぼれ落ちる直前、私はありったけの力を振り絞って叫んだ。
「だれかっ……たすけてっ!」