国王陛下に溺愛されて!?~メイド騎士の攻防戦~10/11に大幅修正完結済み。

な、何だと!?だが意識が朦朧として
そのまま意識を手放してしまった。
影近は、クスッと笑うと私をお姫様抱っこした。

「やっと手に入れた。我々の姫君」

すると私を追いかけに来ていた陛下と
ジョン達が忍び達を発見する。
陛下が抱きかかえられている私を見つけると叫んだ。

「貴様。アイリスを離せ!!」

「無理な話だな。彼女は、我々と同じ
東洋の人間だ。我々と一緒に帰って頂く」

「待て……そんなの許す訳がないだろ!?」

「別にお前に許されなくても構わない。
もう彼女は、我々の手の内にある。では、また……」

影近がそう言うと他の忍びが、何かを叩きつけた。
もくもくと煙になるとその姿は消えていた。
陛下は、悔しそうにしていた。

それから私が目を覚ましたのは、大分経った後だった。
目を覚まして周りを見ると何処かの洞窟だった。
ここは、何処だろうか?
私は、気絶させられて…それから
するとハッと記憶を思い出していく。

「あ、そうだわ。エイリオ!?エイリオは?」

私を庇って怪我を負わせてしまった。
彼の安否が心配だ。それに彼らは、陛下に暗殺の他に
長の孫娘を捜していたらしい。
私を連れ戻しに……。

そうすると誰かが近付いてくる気配がした。
こちらに来る!?影近か?
私は、慌てて短剣を取ろうとした。だが短剣がない!?

ウエストポーチまで没収をされていた。
くっ……アイツら。
仕方がない素手で戦うしかない!!
覚悟して構えていると現れた人物に驚かされた。
まさか……ミアだった。

「気がついたようね。アイリス」

「ミア!?何で、あなたがここに?」

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