国王陛下に溺愛されて!?~メイド騎士の攻防戦~10/11に大幅修正完結済み。
「フッ……俺は、気の強い女は、嫌いじゃない。
それに確かめたくなった。
あのルチアーノ国王陛下を虜にさせた女。
じっくりと味合うのも悪くない」
そう言うと私を無理やり押し倒してきた。
覆い被されてしまう。必死に抵抗しようとするが
両手を片手で掴まえられてしまい身動きが
取れなかった。コイツ……力が強い!?
「大人しく俺の目を見ろ。
あの時もそう思ったが……なるほどな。
何となく紅葉叔母様に似ている」
「……えっ?」
影近は、私の顎を掴むと強引に前を向かせてきた。
うぅっ……しまった。
彼の目を見たら金縛りにあったように
身体が動かなくなった。身体がガタガタと震える。
「そうだ……俺の目をジッと見ていろ。
お前は、俺の女だ。
俺だけの言う事を聞いていればいい」
「……あなたの……言うことを……?」
目を見ていたら何だか頭の中がボーとしてきた。
まるで催眠術でもかかっているかのようだ。
身体に力が入らない……。
「そう……いい子だ。アイリス」
そう言うと影近は、私にキスをしてきた。
拒みたいのに身体が言う事を効かない。
頭が真っ白になっていく。助けて……陛下。
すると他の忍びが慌ててこちらに来た。
「影近様。お楽しみ中失礼します!
兵が……ギルス大国の兵や騎士達が一斉に
動き出しました!!
国内を血眼になって我々を探している様子です」
「何だと!?」
他の忍びがそう慌てて報告してきた。
それは、国陛下が動き出したとの報告だった。
私は、ボーとしている頭を必死に回転させた。
「……ルチア……さま……」