国王陛下に溺愛されて!?~メイド騎士の攻防戦~10/11に大幅修正完結済み。
するとハッと意識を取り戻した。
そうだわ。こんなところに居る場合じゃない!!
「ど、どいて……。
早くルチア様のところに行かなくちゃあ!?」
「チッ……意識がハッキリしてきたか。
しかし俺らが、まだ国内に居るとよく気づいたな。
さすがルチアーノ国王陛下。油断ならない男だ。
なら戦闘の準備をしろ!
コイツを人質にしてアイツらをまとめて始末する」
「ハッ!!」
はぁっ?何ですって!?
他の忍びは、返事をすると消えるように立ち去った。
すると影近は、立ち上がった。
「ふん。例え何百人来ようと我々忍びの敵ではない。
もう目的のモノは、手に入れたのだ。
後は、国王陛下共々……後始末してくれる」
ニヤリと笑いながら言ってきた。
なんですって!?
どうしかしないと私だけではなく
陛下の身にも危険が……。
しかしその頃。
陛下は、馬に乗りアイリスを捜している最中だった。
リュウ様も一緒になって捜してくれていた。
「ルチア。居たか?」
「いや……何処にも。夜だし出入り口には、
厳重に固めてあるから、まだ国内に居るはずなんだが……」
陛下は、悔しそうに考えていると何処からか
陛下目掛けて投げ込まれた。
剣を素早く抜き取るとそれを弾き返した。
ギロッと投げ込まれた方を睨みつける。
「現れたな!?東洋の忍び」
陛下がそう叫ぶとザザッと木の上に
何人者の忍びが姿を現した。
その中心に居たのは、慎だった。
「我々を捜すとは、いい度胸だ。
だが、それが運の尽きだ。
お前らは、ここで死ぬのだからな!!」
慎がそう言うと手裏剣を投げた。
陛下とリュウは、剣で手裏剣を弾き返した。