国王陛下に溺愛されて!?~メイド騎士の攻防戦~10/11に大幅修正完結済み。
「あ、あの……」
「本当に可愛いなぁ~アイリスは。
義妹と言わずに俺の妻にしたいぐらいだ!」
えっ……えぇっ!?
驚いているとベリッと陛下が私とリュウ様を
引き剥がした。そして私を抱き締められる。
「おい、リュウ。アイリスは、俺の女なんだ!
気安く嫁にするとか言うな」
「アハハッ……冗談だよ。
ルチアは、ヤキモチ妬きだなぁ~」
「うるさい。」
ヤキモチを妬いたかのように怒ってくれた。
陛下……。
ギャーギャーと騒いでいる陛下とリュウ様との
やり取りを見ていて何だかホッとした。
元の生活に戻ったのだと。
2人が、騒いでいたら大臣の1人がこちらに来た。
「それよりも東洋の忍びは、どうなさる気ですか?
あれだけの重罪を犯したのだから
死刑になってもおかしくありませんぞ」
影近達のことを言ってきた。死刑!?
それは、さすがに……。
いくら陛下を殺そうとしたけど
そこまでやらなくても……。
すると陛下は、チラッと私を見て
「もう一度会ってから決める。
彼らは、罪を犯したがイージスに依頼されて
やったことだ。それに、理由がどうあれアイリスとは、
親戚関係の間柄。無闇な事は、出来ない」
「しかしですな……」
渋る大臣を余所に陛下は、そう言ってくださった。
陛下……私のために。
その優しさに胸がキュンとなった。
そしてもう一度影近達に会うことになった。
ミアは、棺の中で眠っていた。
影近達は、地下の牢屋に囚われていた。
階段をおりて会いに行くのだが何だか
怖くて不安になっていく。
「大丈夫だ。俺がそばに居る」
「はい。」