扉と人魚姫
深い深い海の底に大きな大きな扉がありました。


そして、その扉をたった1人で人魚姫は守っていました。


海底へ幾つもの光が人魚姫のもとへ、やって来ます。
人魚姫は光を導くように手にした鉾を掲げました。

「さぁ、こちらです」
人魚姫の柔らかな微笑みと共に鉾の先端にあたたかな輝きが生まれました。

暗い、暗い海の底の一筋の灯火
長い、長い旅の末に光たちは迷わず人魚姫の元へと辿り着きます。
そして、扉の中へ

ここは、多くのこころのカケラが集う場所
そして人魚姫はカケラたちを優しく見守る守り人

世界が終わる、その日まで人魚姫はカケラたちに寄り添い続けるのです。

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