異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
丸くなるほど着込んで夢中になってやっていると、突然出入り口の扉が開く音がした。顔を上げればコンラートがいる。
「陛下……?」
メグミは非常に驚いて、夢でも見ているのではないかと上から下まで彼をじっくり眺めた。
ベッドに入る直前に抜け出してきたのか、客の前へ出るような衣服ではなく、茶色のコートを着用している。ズボンは穿いていて、バランスの悪いことに首にマフラーのようなものを巻いていた。まるでコラン姿と国王姿を合体させた感じだ。
コートの下は何を着ているか分からない。貴族はベッドへ入って眠るときに、冬でも何も着ないというが、まさかコートの下はなにも着ていない……わけはないだろう。寒いから。
「王城の中は、陛下の腹の中みたいなものですか。こんなところへいきなりいらっしゃるなんて」
「氷漬けになっているかと思って急いで来た。大丈夫なようだな」
「はい。大丈夫です。陛下。夜中ですよ。お休みにならないと。今夜は晩餐もそれほど遅くなっていないはずです。明日のために」
さすがにここは注意を促した。しかし、コンラートはあっさり彼女の忠告を振り落とす。
「陛下……?」
メグミは非常に驚いて、夢でも見ているのではないかと上から下まで彼をじっくり眺めた。
ベッドに入る直前に抜け出してきたのか、客の前へ出るような衣服ではなく、茶色のコートを着用している。ズボンは穿いていて、バランスの悪いことに首にマフラーのようなものを巻いていた。まるでコラン姿と国王姿を合体させた感じだ。
コートの下は何を着ているか分からない。貴族はベッドへ入って眠るときに、冬でも何も着ないというが、まさかコートの下はなにも着ていない……わけはないだろう。寒いから。
「王城の中は、陛下の腹の中みたいなものですか。こんなところへいきなりいらっしゃるなんて」
「氷漬けになっているかと思って急いで来た。大丈夫なようだな」
「はい。大丈夫です。陛下。夜中ですよ。お休みにならないと。今夜は晩餐もそれほど遅くなっていないはずです。明日のために」
さすがにここは注意を促した。しかし、コンラートはあっさり彼女の忠告を振り落とす。