魔法使いの君に恋した
俺はびっくりして物音をたててしまった。

案の定、彼女は気づいて俺の方までやってきた。

「…ねぇ、柊君。さっきの見た?」

俺は嘘をつきたかった…が、もうバレていたのでしょうがなかった。

「あぁ…見た。手から火が出たけど。」

「…見られてたのね。…じゃあさ…柊君だけだよ?」

そう言って彼女は俺を教室に入れた。

万が一の為にドアの鍵を閉めておいた。

「柊君。これから話すことは内緒にしてね?」

「…あぁ。」

この時の彼女の笑顔は夕日よりも眩しかった。
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