外国人とお見合いします!
「その服、とても似合ってます。素敵です」

アレッサンドロさんはすぐに服を褒めてくれた。私は嬉しくて「ありがとうございます!!」と頭を下げる。

「アレッサンドロさんがとてもおしゃれなので、一生懸命友達と服屋さんで選んだんです。……でも、アレッサンドロさんの隣に立つとまだまだ子どもっぽいかなって心配になります」

「そんなことないですよ?桜さんによく似合ってますし」

「大人っぽく見られたいんですけど、そういう服が似合わないような気がして……」

すると、アレッサンドロさんは私の手をそっと握った。突然手を握られ、「うぇっ!?」と私の口からマヌケな声が漏れる。恥ずかしい……。

「桜さんだって、大人っぽい服が似合いますよ」

そう言ってアレッサンドロさんが私を連れて行ったのは、私が普段外から見るだけの大人っぽい服が並べられたお店。

「これもいいかも……」

アレッサンドロさんは服を手に取り、私に見せる。

「あ、このコーデなら着れそうです」
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