外国人とお見合いします!
私がそう言うと、「よかったです!なら、プレゼントしますよ」と言いアレッサンドロさんはお財布を出し始める。

「えっ!?ダ、ダメです!私が自分で払います!」

「でも、デートですし男の僕が払うべきじゃ……」

「い、いえ!大丈夫です!私の服ですし……」

私が強く言うと、アレッサンドロさんは「ならお昼は僕に奢らせてください」と微笑んでお財布をしまう。

イタリアでは男性がお金を払うのかな、と思いながら私はレジへと服を持って行った。

雑貨屋や他の洋服屋さん、本屋などを見て回る。アレッサンドロさんは可愛いものが好きらしく、リラックマのマグカップを見たりハリネズミの可愛らしいぬいぐるみを見ていたりした。

「男なのにこういうの好きっておかしいですか?」

うさぎの抱き枕を手に取り、アレッサンドロさんが訊ねる。しかし、私は首を横に振った。可愛いもの、私も大好きだし!

「そんなことないですよ!私も可愛いもの大好きです!同じものが好きだと嬉しくなります」
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