外国人とお見合いします!
私が笑うと、アレッサンドロさんは「……よかった」と微笑む。その微笑みも、眼差しも、とても可愛らしい。

お店を見て回った後、ピザを一緒に食べた。アレッサンドロさん曰く、イタリアのピザはパリパリしていて子どもでも丸々一個食べられるとか……。

「あ、でも南の方はもっちりしてると思います」

「もっちりでもパリパリでも、本場のピザはおいしそうですね。食べてみたいです」

そんな会話をしながらピザを食べ、午後からまたお店を見て回る。

話のネタに困ることはない。だって、アレッサンドロさんは私の楽しむような話題を振ってくれるから。退屈だな、疲れたな、とは思わない。

「メレンダ(おやつ)にしませんか?」

そうアレッサンドロさんに言われて、初めてもう三時なんだとわかった。

「えっ!?もうこんな時間!?」

時計を見て驚く私を見て、アレッサンドロさんは「もう三時なんです」とふわりと笑う。

ズッパイングレーゼというイタリアのトライフルをカフェで食べていた時、私は勇気を出して誘ってみる。

「あの!今度、私の学校で文化祭があるんです。よかったら来てください」

緊張しながら言うと、「楽しみです!」とアレッサンドロさんは笑ってくれた。
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